コーヒータイム

日々読んだ本の感想。時々日常。

エッセイ

「成田屋の食卓 團十郎が食べてきたもの」(堀越希実子著)を読んだ

この本の初版は2016年10月30日。 校了だ印刷だといろいろあるだろうから、きっとこの日付よりずっと前に希実子さんの原稿が上がっていたはず。それはいつだろう。 「実はこの本を書いたのは、麻央ちゃんに読んでほしかったから」 終わりの方に、ちょっと恥ず…

「ひとり飲み飯 肴かな」(久住昌之著)を読んだ

夜に飲み会があるから…というわけでもないけれど、深夜の飯テロドラマ「孤独のグルメ」の原作者が、好きなお酒のアテや締めをひたすら語る一冊を読んだ。松重豊の声でナレーションが入ると想像するとなお面白い。 手を変え、品を変え、時には酔った勢いでテ…

「いま、若いお母さんたちに言いたいこと」(田中澄江著)を読んだ

これは著者が七年間教育委員として教育現場に触れてきた中で抱いた切実な感想であり、意見をまとめた一冊だ。著者は子どもが帰ってきたときにお母さんがいない家よりも、たとえ稼ぎが少なくともお母さんが家にいる方がいい、成績だけでなく子どもの心の成長…

「よい旅 よい味 よい人生」(田中澄江著)を読んだ

最初の一文で、とても美しい日本語を書くひとだと思った。 著者は明治生まれで21世紀になる直前に亡くなったが、70代でも毎年50座は山登りをするような健康な方で、「花の百名山」を選んでいる。恵まれた家庭環境に生まれ、医師一族のもとに嫁いだ。戦後に生…

「サバイバル女道」(辛酸なめ子著)を読んだ

「女としての人生のサバイバル術」をテーマにしているが、男女問わず23人の方々への取材記事をまとめた一冊。登場するのはミス・ユニバース、日本舞踊家、薬物依存リハビリ指導員、ハッカー、さらにはユダヤの秘術であるカバラーの講師まで多種多様。それぞ…

「リスクは金なり」(黒木亮著)を読んだ

長く国際金融分野で仕事をし、現在は作家としてその分野での小説を書いている著者の味わい深いエッセイ集。 第二章「世界で仕事をするということ」の「サバイバル交渉術世界標準八ヶ条」が特にすばらしい。「交渉の八割がたは、自分にほかの選択肢があるかど…

「逃避メシ」(吉田戦車著)を読んだ

エッセイを読みたくなって選んだ一冊。著者は漫画家で、普段は自宅以外に仕事場を持ってそこで執筆している。そこにはキッチンがあり、特に締め切り前になると"逃避メシ"を作りたくなるそうだ。 もちろん時間なんてない、だがそのない時間を原稿ではなくメシ…