コーヒータイム

日々読んだ本の感想。時々日常。

ノンフィクション

「ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室」(キャスリーン・フリン著)を読んだ

子供の頃、なぜかレシピ本を眺めるのが好きだった。うちには4冊レシピ本があった。3冊はいわゆる基本のおかず、1冊は洋食だった。私はこの洋食レシピばかりめくり、他の3冊には目もくれなかった。うちの食卓に洋風料理が出ることは一切なかったので、マ…

「中国絶望工場の若者たち」(福島香織著)を読んだ

中国が超格差社会であることはすでに広く知られているが、その中でも事実上の身分制度ともいうべき農民戸籍に属しながら、都会で生まれ育ち、あるいは高い教育を受け、つかみたい夢と現実の社会制度のあいだでもがいている層がある。それがこの本で取り上げ…

「人生に疲れたらスペイン巡礼 飲み、食べ、歩く800キロの旅」(小野美由紀著)を読んだ

カミーノ・デ・サンティアゴという道がある。スペイン北西部に向かって伸びるキリスト教の巡礼の道だ。800キロに及ぶ道を、険しい山や谷、荒野、点在する村、広大な麦畑やひまわり畑を抜けて、サンティアゴ大聖堂をめざす。必要なことは、歩くこと、ただそれ…

「バンコク・アウトロー」(高田胤臣著)を読んだ

バンコクには観光ツアーで行ったことがある。治安がよく、夜一人歩きしてもなんの問題もない。交通機関が発達しておりあまり足に困ることはない。食べものが美味しい。そんなありきたりな感想だった。ごくたまに物乞いの老婆が街角に座っていたり、宝くじ売…

「チャイルド・プア 社会を蝕む子供たちの貧困」(新井直之著)を読んだ

とても難しいテーマだと思う。貧困で思い出すのは、テレビ取材を受けたあとSNSから1000円のランチを食べたことがわかったり、部屋にキャラグッズがあったりしたことからバッシングを受けた女子高生のことや、芸能人の母親が生活保護を受けていると報道され、…

「私がホストに堕ちたワケ -愛はお金で買えますか?」(さな著)を読んだ

坂口杏里がホストにはまったあげく恐喝未遂で逮捕された、というニュースが一時期騒がれていた。もし坂口杏里が日記でもつけていたら、この本に似た内容になったかもしれない。ラストは違ったけれど。 プロローグを見た瞬間、「あ、これダメなやつだ」と分か…

「金正日の料理人」(藤本健二著)を読んだ

著者は1982年に北朝鮮に渡り、最初は寿司店で、次は金正日専属料理人として腕をふるった。 仕事柄、著者が見るのは金正日の食事風景やその前後のプライベートな光景が多い。金正日はマグロが好きで、味覚が鋭く、美味なものを聞けばすぐに食べてみたいと言い…

「仕事休んでうつ地獄に行ってきた」(丸岡いずみ著)を読んだ

読みやすく一気に最後まで読んだ。 北海道文化放送からキャリアをスタートさせた著者は、キャスターとして全力疾走してきて、ある日「ポキンと折れた」。恐ろしいマイナス思考、食べられない、眠れない。だが故郷に戻り、薬を飲み始めたらしだいによくなった…