ビジネス書
現在進んでいるIT主導の産業革命は、わたしが身をおくエネルギー業界のゲームルールを根本からひっくり返そうとしている。エネルギー業界にこの先何が起こりそうか、その中でわたしはどのようにキャリアを築けばいいか、ヒントを得るためにさまざまな本を手…
この本を読みながら、初めて体験する感覚にとまどっていた。「あれ、私もうコレやってるわ」「私もうコレ知ってるわ」という感覚。 すべての仕事は必ずやり直しになること。 どうせやり直しになるのだから細かいことはおいておき、まず全体像を描くほうがい…
最近話題にする機会があったのだが、組織人の行動は、システムによって大きく変わる。 たとえば大学教授の評価方法に論文投稿数を取り入れれば、大学教授は一論文あたりの内容を薄くしてでも投稿数を増やそうとし、結果、論文の質が下がるだろう。博士課程修…
この本の一番凄いところは「自分にもできるかもしれない」と思わせてくれるところだと思う。 著者の尾原和啓さんは新卒でマッキンゼーに入社、その後NTTでiモード立ち上げに従事、Googleに転職、と、どこを切り取っても凄い経歴なのに、書いていることは、ハ…
面白いことに、この本に従うならば、私はきっとこの本をこの先二度読むことはないだろう。なぜなら「一度しか触らない」ことが時間節約に有効なのだから。 本書では「時間は最も貴重かつ最も希少な資源である」ことを思い出させるとともに、時間をどう活用す…
素晴らしいプロジェクトマネジメントの入門書。 この本自体が”BCcampus Open Textbook project”というプロジェクトの成果物である。カナダのブリティッシュコロンビア大学が主催するこのプロジェクトは、オンライン講義のためにつくった教科書を無償公開し、…
「人は環境の奴隷である」「郷に入れば郷に従え」といったように、環境が個人の考えに影響することはさまざまなことわざに表現されるが、この本はそれを「システム」と表現して、「システム思考」によって、個人や状況によらない真の原因をみつけ、それを解…
本書はさまざまな実例をもってシンプルな現実を示してくれるーー発明家から起業家への道のりは、もう存在しないといえるほど縮まったということを。 ものづくり大国日本。ものづくりと言われて思い浮かぶのは、ドラマ「下町ロケット」に出てくるような、小さ…
本書のメッセージはこの一言に集約される。 重要なのは、企業とあなたの「価値観・マインドの一致」に加えて、求人背景である「課題」を解決できる「ビジネス筋力」があるかどうかなのです。 ビジネス筋力とは、これまでビジネスの実践を通して積み上げてき…
ビジョナリー・カンパニー3 衰退の五段階 作者:ジム・コリンズ 発売日: 2010/07/22 メディア: 単行本 ビジョナリー・カンパニーシリーズの第三冊。 タイトルにある通り、著者は企業衰退の枠組みを五段階に整理している。それぞれの段階でどのくらいの期間留…
イノベーションへの解 利益ある成長に向けて (Harvard business school press) 作者: クレイトン・クリステンセン,マイケル・レイナー,玉田俊平太,櫻井祐子 出版社/メーカー: 翔泳社 発売日: 2003/12/13 メディア: 単行本 購入: 16人 クリック: 168回 この商…
Startup: The Complete Handbook for Launching a Company for Less (English Edition) 作者: Elizabeth Edwards 出版社/メーカー: Essential Books 発売日: 2010/12/15 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 面白いのひとこと。 起業について本当…
挫折のすすめ (NextPublishing) 作者: 平石郁生 出版社/メーカー: インプレスR&D 発売日: 2014/04/25 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る タイトルを見ただけでは「若いうちの失敗は買ってでもしろ」という内容の本かと思えるけれど、中身もそれ…
PROJECT MANAGEMENT IN OIL AND GAS INDUSTRY (English Edition) 作者: Sikander Sultan 出版社/メーカー: Expert of Course Publishing 発売日: 2017/07/10 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る コーヒーカップを手元においてノートパソコンで仕…
著者が手がけるIT顧問業務や、著者の会社が提供するソフトウェアを売りこむ文章がしばしば出てきて、なんだか会社パンフレットを読んでいるような気がしてきてしまうが、内容はわかりやすい本。 企業のIT活用は主に2点。社内環境をIT化し、生産性や業務効率…
新訳 ハイパワー・マーケティング あなたのビジネスを加速させる「力」の見つけ方 作者: ジェイ・エイブラハム,小山竜央 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2017/10/27 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 尊敬するブロガー、トイアンナさまが絶…
この本で紹介されている「6つの帽子メソッド」は、それぞれ特定の「視点」を表す。このメソッドの真髄は、帽子の色を指定することで一度に一つの視点からものごとを考えること、そして考え方を意図的にスイッチできることだ。 名前のとおり帽子(そして視点…
冒頭の方に、「生命保険はご家族への愛情を形にしたもの」といったどこかで聞いた宣伝文句が書かれていたので、「生命保険の素晴らしさをひたすら説く宣伝本か?」とちょっと身構えた。 しかし、読み進めるにつれて、生命保険だけに限らず、著者のこれまでの…
売上目標は立てるな! 20人までの組織をまとめるリアルマネジメント 作者: 岩渕龍正 出版社/メーカー: CCCメディアハウス 発売日: 2013/10/11 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る タイトルがキャッチーだから、「トンデモ本?」と一瞬身構えてし…
この本のメッセージは明快だ。 「今現在、みんなお金を使いすぎていますよ。 『自分は普通に暮らしている』と思っているあなたこそ、生活を改めないと、破産してしまいますよ」 著者がいう「普通の暮らし」とは、結婚して、子供を作り、家を買って、保険にも…
前著『30代はキャリアの転機』が面白かったから、同じ著者の本を探して読んだ。 初版2005年だから前著とそんなには出版時期が離れていないが、この本では著者の勢いは随分抑えられていると感じた。前著は著者自身の経験談に集中して「これが言いたいんだ!」…
30代はキャリアの転機 (NextPublishing) 作者: 小杉俊哉 出版社/メーカー: クロスメディア・パブリッシング 発売日: 2016/05/12 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る この本は1998年出版の処女作『29歳はキャリアの転機』を再版したものであるが…
著者はまだ転職が一般的でなかった90年代に転職と起業を両方経験している。今は人材紹介ビジネスを営み、転職希望者のサポートをしている。転職関連の本は毎年一冊ペースで10数冊出している。 これは私の持論だが、一人の著者が同一テーマで複数冊の本を書く…
ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則 作者: ジム・コリンズ,山岡洋一 出版社/メーカー: 日経BP社 発売日: 1995/09/26 メディア: 単行本 購入: 33人 クリック: 196回 この商品を含むブログ (276件) を見る 経営者だけではなく、従業員、さらに…
社長復活 作者: 板倉雄一郎 出版社/メーカー: PHP研究所 発売日: 2013/01/25 メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 2回 この商品を含むブログを見る IT起業家の頭の中を垣間見せてくれるとても面白い本。 著者の板倉雄一郎氏の略歴はこうだ。 高校卒…
ヘッドハンティングされる人にはさまざまなタイプがいるだろうけれど、この本はその特徴を93項目にまとめている。いずれもなるほどと深々とうなずけるものばかりだ。 著者はヘッドハンティングを、仕事の成果を誰かが認めたから起こるものだと捉える。具体的…
買収ファンドという言葉にはあまりなじみがなかった。ファンドという言葉は米国発マネーゲームの一種で、破綻寸前の企業を安く買って高く売ることでもうけているというイメージだった。著者に言わせるとこれはハゲタカに近いイメージだそうだが、買収ファン…
私、社長ではなくなりました。 ― ワイキューブとの7435日 作者: 安田佳生(やすだよしお) 出版社/メーカー: プレジデント社 発売日: 2012/02/28 メディア: 単行本 購入: 7人 クリック: 48回 この商品を含むブログ (13件) を見る 2011年3月10日、東日本大震…
『大金持ちの教科書』を読んだときのブログ記事にこう書いた。 【マネジメントがある判断をしたが、その内容は私には理解しがたかった。だが後に、マネジメントからすると非常に合理的な判断であったと分かった。 このことは私に、立場による判断の違いを深…
神戸製鋼が揺れている。全世界の製造業を巻きこんだ前代未聞レベルの不祥事に発展しそうで、企業として市場からの退場はもはや時間の問題のように思える。 だが「偽装」された数値がなにで、品質にどのような問題が生じうるのかはなかなか詳細が見えてこない…