コーヒータイム

日々読んだ本の感想。時々日常。

歴史

ゲーテ「ファウスト 第1部」を読んだ

「時よ止まれ。お前は美しい」 ファウストは読んだことがなかったけれど、作中の有名な言葉は知っていた。まさか、この言葉を口にした瞬間、契約によりファウストの魂が悪魔メフィストのものになることになっているとは思わなかったが。 冒頭「天空のプロロ…

「江戸の卵は1個400円!モノの値段で知る江戸の暮らし」(丸田勲著)を読んだ

江戸時代の日常生活が身近に感じられる一冊。羅宇屋(煙管専門の修理屋)など今はもうあまり見られない商売から、鰻蒲焼売りなど今でもよく見る商売までなんでもござい。そんな中でも面白い値段がついていたものをいくつか。 米: 一升(約1.5 kg) 1200円-1800円…

「欲望の美術史」(宮下規久朗著)を読んだ

美術について新聞に連載されていたエッセイをまとめた一冊。美術を生み出すとき、求めるときのさまざまな欲望に光をあてている。西洋で静物画に食べものが多く見られるのは、食糧が乏しかった時代にそれを見て満足感を得るためでもあったとか、博覧会に落選…

「美女たちの西洋美術史 肖像画は語る」(木村泰司著)を読んだ

日本にいると、キリスト教の影響力を感じるのはクリスマスくらいだけれど、西洋美術史はキリスト教抜きでは語れない。この本のテーマである肖像画もそうだ。人間は神より劣り、肉体は魂や精神よりも劣ると考えられているキリスト教において、個人の肖像は軽…

「イラン -世界の火薬庫-」(宮田律著)を読んだ

アメリカとイランの険悪な外交関係はよく知られているが、その理由が私にはよく分からなかった。それに対して多少なりともヒントをくれると期待して選んだ一冊。 読んだあとの感想。…どっちもどっちじゃん。 第二次世界大戦中にソ連とイギリスの進駐により当…

「肖像画で読み解く イギリス王室の物語」(君塚直隆著)を読んだ

今日読んだのはイギリスの国立肖像画美術館に収められた肖像画と、描かれた人物それぞれの数奇なる人生について書いた本。王室に生まれ落ちた人々は多かれ少なかれ波瀾万丈な人生を歩んでいると思うけれど、その中で何人かの人生をぎゅっと凝縮して紹介して…