コーヒータイム -Learning Optimism-

本を読むということは、これまで自分のなかになかったものを取りこみ、育ててゆくこと。多読乱読、英語書や中国語書もときどき。

IT・人工知能

<英語読書チャレンジ 33-34 / 365> H. Hoffman “Ethical Hacking Bible”, Book 5-6

英語の本365冊読破にチャレンジ。原則としてページ数は最低100頁程度、ジャンルはなんでもOK、最後まできちんと読み通すのがルール。期限は2025年3月20日。 本書は未邦訳(たぶん)の情報セキュリティシリーズ全7冊。著者は10数年にわたるセキュリティアナ…

<英語読書チャレンジ 31-32 / 365> H. Hoffman “Ethical Hacking Bible”, Book 1-2

英語の本365冊読破にチャレンジ。原則としてページ数は最低100頁程度、ジャンルはなんでもOK、最後まできちんと読み通すのがルール。期限は2025年3月20日。 本書は未邦訳(たぶん)の情報セキュリティシリーズ全7冊。著者は10数年にわたるセキュリティアナ…

[テーマ読書]都市の未来とサイバーセキュリティ

すべてがインターネットにつながり、コンピュータや人工知能により制御されるという未来予想図は、私がこれまで読んできた本の中でもたびたび取り上げられてきた。代表的なのはこの2冊。 MaaS モビリティ革命の先にある全産業のゲームチェンジ MaaSシリーズ…

[テーマ読書]ネットワーク機器構成について学ぶ

電気・ガス・水道に続く第四のインフラとしての情報。電気・ガス・水道とのちがいは、公共事業ではないためネットワークサービスプロバイダが日々熾烈な競争を繰り広げている、幅広い選択肢が用意されている、技術進化がものすごく速い、といったところだろ…

セキュリティの基本事項を学ぶための良書〜二木真明『IT管理者のための情報セキュリティガイド』

本書『IT管理者のための情報セキュリティガイド』は、主に中小企業のIT担当者が、ITセキュリティについて最低限意識すべきポイントを網羅した良書。IT担当者のみならず、すべての従業員が一度学ぶべき内容でもある。 本書がとりあげている一般的項目は18個。…

リアルなトラブル事例から学ぶ〜富士通認定プロフェッショナル『ネットワークトラブル完全ガイド』

本書は日経コミュニケーション誌に「トラブルに強いネットワーク構築法」のタイトルで連載されたトラブル事例・解決策・未然防止策をまとめたもので、36のケースが紹介されている。なお元となる連載は100回を超え、本書以外にも書籍化されている。 印象深い…

コマンド&スクリプトを規格という側面から考える〜日経NETWORK『コマンド&スクリプト 最強の指南書』

本書『コマンド&スクリプト 最強の指南書』は、日経NETWORKに掲載した記事をもとに加筆・修正したムック本。今回は読書感想というより学習メモ。Windowsに標準搭載されているコマンドの紹介が主であるから、規格にはそれほどふれられず。 正直な話、私は「…

暗号技術を規格という側面から考えてみる~日経NETWORK『暗号と認証 最強の指南書』

本書『暗号と認証 最強の指南書』は、日経NETWORKに掲載した記事をもとに加筆・修正したムック本。今回は読書感想というより学習メモ。 暗号技術の世界では無線LANほどきっちり規格化されているわけではないという印象を受けたけれど(間違いかもしれない)…

通信技術を規格という側面から考えてみる〜日経NETWORK『無線LAN技術 最強の指南書』

本書『無線LAN技術 最強の指南書』は、日経NETWORKに掲載した記事をもとに加筆・修正したムック本。今回は読書感想というより学習メモ。 なぜか冒頭に出てくる無線LAN (*1) (Wi-Fi (*2, *3) )の設計規格IEEE802.11ax (*4) の話にすごくハマった。「なるほ…

<英語読書チャレンジ 6/100> Patrica Foster “Python Programming for Beginners: A Kid’s Guide to Coding Fundamentals”

思いつきで英語の本100冊読破にチャレンジ。ページ数100以上、ジャンルはなんでもOK、最後まできちんと読み通すのがルール。期限は2023年3月末まで。 Python Programming for Beginners: A Kid's Guide to Coding Fundamentals (English Edition) 作者:Foste…

ブロックチェーンとはなんだろう?〜杉井靖典『いちばんやさしいブロックチェーンの教本』

なぜこの本を読むことにしたか なぜわたしはこの本を読むために時間を使うのか。 ①世界の見方を根底からひっくり返す書物、 ②世界の見方の解像度をあげる書物、 ③好きだから読む書物 この本は②。最近気になる投資分野として、IT関連技術についての初心者向け…

DXとはなんぞや?について学ぶための入門書〜亀田重幸他『いちばんやさしいDXの教本』

なぜこの本を読むことにしたか なぜわたしはこの本を読むために時間を使うのか。 ①世界の見方を根底からひっくり返す書物、 ②世界の見方の解像度をあげる書物、 ③好きだから読む書物 この本は②。私が働いている会社が最近よくDXのことを話題にして、専任担当…

ソフトウェア開発手法のパラダイムシフト〜新井剛他『いちばんやさしいアジャイル開発の教本』

なぜこの本を読むことにしたか なぜわたしはこの本を読むために時間を使うのか。 ①世界の見方を根底からひっくり返す書物、 ②世界の見方の解像度をあげる書物、 ③好きだから読む書物 この本は②。最近よく見かけるようになった「アジャイル開発」という用語に…

21世紀の覇者は誰か〜NHKスペシャル取材班『米中ハイテク覇権のゆくえ』

なぜこの本を読むことにしたか なぜわたしはこの本を読むために時間を使うのか。 ①世界の見方を根底からひっくり返す書物、 ②世界の見方の解像度をあげる書物、 ③好きだから読む書物 この本は②。トランプ政権下のアメリカが中国に仕掛けた貿易戦争や、ファー…

仮想現実をめぐる競争〜白辺陽『メタバース 完全初心者への徹底解説』

メタバース 完全初心者への徹底解説: 2021年 仮想世界を巡る百花繚乱時代 作者:白辺 陽 Amazon なぜこの本を読むことにしたか なぜわたしはこの本を読むために時間を使うのか。 ①世界の見方を根底からひっくり返す書物、 ②世界の見方の解像度をあげる書物、 …

人工知能の可能性について、世界最大手のIT企業のトップが考えていること〜リ・ゲンコウ『智能革命』

本書は中国最大の検索エンジンであるBaidu(百度)創業者、会長兼最高経営責任者である李彦宏/リ・ゲンコウ、ロビン・リーが、みずからが考える人工知能の来し方行く末についてまとめた本。 共同執筆者に陸奇/ルー・チー(執筆当時のBaidu最高執行責任者、…

すぐそこまできている未来〜日高洋祐他『MaaS モビリティ革命の先にある全産業のゲームチェンジ』

なぜわたしはこの本を読むために時間を使うのか。 ①世界の見方を根底からひっくり返す書物、 ②世界の見方の解像度をあげる書物、 ③好きだから読む書物 この本は②。現在進んでいる「全産業のゲームチェンジ」は既定路線であり、なにが起きているのか、自分が…

中学生になったら読んでみよう〜梅津信幸『あなたはネットワークを理解していますか?』

サイエンス・アイ新書というシリーズを見つけて、面白そうと思い、適当に手に取った一冊。「はじめに」を読んだだけで、きっと正解だと思った。 どのような技術にも、それが生まれた現場にはかならず、不便な現状に思い悩み、寝る間を削って理由を考え、何百…

【おすすめ】コンピュータサイエンス専攻必携の教科書〜パターソン&ヘネシー『コンピュータの構成と設計(第5版)』

コンピュータの構成と設計 第5版 上・下電子合本版 作者:デイビッド・A・パターソン 発売日: 2016/10/26 メディア: Kindle版 パタヘネの愛称で知られる、コンピュータサイエンス専攻必携教科書。非常にわかりやすく書いてあるため、想像力をフル回転させれば…

GoogleとFacebookは私たちを変えているか?〜デイヴィッド・サンプター『アルゴリズムはどれほど人を支配しているのか?』

だれもが一度は聞いたことがあると思う。Googleの検索結果が偏っているとか、Facebookでフェイクニュースが拡散して世論に影響しているとかいう話だ。それをまじめに考えてみたのが応用数学教授であるこの本の著者だ。 本書は18の章立てになっており、まとめ…

ビジネスパーソンなら一家に一冊〜のびきよ『現場のプロが教える!ネットワーク運用管理の教科書』

May_Roma(めいろま)さんがTwitterでおすすめしていたIT関連本。お恥ずかしい話、会社のIT担当ってそもそも何をしているんや? という疑問を解決するために役立つかと思ってパラパラめくってみたが、これ、感動的に分かりやすい。 タイトルの通り、ネットワ…

タイトルにこそ答えよう『IOTビジネスをなぜ始めるのか?』

人工知能、クラウド、ビッグデータ、IOT、RPA…流行りの新しい情報技術についての、なんだか凄そうな単語を新聞や雑誌やネット記事などで見かけない日はなくなったように思う。そしてビジネスパーソン(とくに古めの日系企業に勤める方)は、こういう事態に直…

入門書にぴったり『トコトンやさしい組込みシステムの本』

以前、アイコンをつなげてプログラミングを行うタイプのソフトウェア「ExtendSim」で遊んだことがある。アイコンの機能が見た目ですぐわかるようになっており(演算用なら “+” 記号がついているなど)、入出力もアイコンにくっついている小さな正方形の数と…

人間関係の泥沼、シリコンバレーへようこそ『サルたちの狂宴』

Chaos Monkeys: Obscene Fortune and Random Failure in Silicon Valley 作者: Antonio Garcia Martinez 出版社/メーカー: Harper Paperbacks 発売日: 2018/07/24 メディア: ペーパーバック この商品を含むブログを見る サルたちの狂宴 上 ーーシリコンバレ…

秘密を守るために読む本『暗号技術のすべて』

ミステリー好き、小説好きであれば、本書の古典暗号の部分を読みながら「これ見たことある!」と嬉しくなると思う。文字を符号で置き換える手法はそのまんまシャーロック・ホームズの『踊る人形』だし、文字を別の文字に置き換えるのは『ダ・ビンチ・コード…

バラ色の未来を夢見るのは勝手だが、現実は無情である『熊とワルツを』

熊とワルツを - リスクを愉しむプロジェクト管理 作者: トム・デマルコ,ティモシー・リスター,伊豆原弓 出版社/メーカー: 日経BP社 発売日: 2003/12/23 メディア: 単行本 購入: 7人 クリック: 110回 この商品を含むブログ (149件) を見る タイトルだけではな…

【おすすめ】素晴らしく分かりやすいコンピュータのルールブック『世界でもっとも強力な9のアルゴリズム』

世界でもっとも強力な9のアルゴリズム 作者: ジョン・マコーミック,長尾高弘 出版社/メーカー: 日経BP社 発売日: 2012/07/19 メディア: 単行本 購入: 15人 クリック: 437回 この商品を含むブログ (20件) を見る 【読む前と読んだあとで変わったこと】 新しい…

アメリカで働きたいなら読んでみよう『エンジニアとして世界の最前線で働く選択肢』

アメリカでソフトウェアエンジニアとして15年働き、面接される側もする側も両方経験した著者が、アメリカで働くことを考えている日本人向けにまとめた渡米・面接・転職・キャリアアップ・レイオフ対策までの実践ガイド。 実践ガイドと銘打っているだけあって…

ごった煮な入門書『世界一わかりやすいIT業界の「しくみ」と「ながれ」』

マンガを交えながらIT業界の全体像を説明している本で、それぞれのマンガのキャラクターはとある架空のIT会社の従業員という設定だが、会社の組織図までしっかりつくるこだわりぶり。内容はごった煮気味で、IT業界の歴史あり、企業紹介あり、プロジェクトの…

現代の錬金術師『Journey to Data Scientist』

データサイエンティスト。 聞いたことがあるけれど、なにをしているのかよくわからない職業。データのスペシャリストであることはなんとなくわかる。 わたしが今仕事上ぶつかっている問題に役立つかもしれないと思い、本書を読んでみた。 本書は最先端企業で…