コーヒータイム -Learning Optimism-

本を読むということは、これまで自分のなかになかったものを取りこみ、育ててゆくこと。多読乱読、英語書や中国語書もときどき。

世界で1000年生きている言葉 (田中章義著)

著者が世界中を渡り歩く中で集めてきた言葉たちや、それらにまつわるエピソードを紹介している一冊。私の心に残った言葉をいくつか取り上げる。

「一人の力は小さいけれど、皆で力を合わせれば大きな力になる」

ルワンダ。大虐殺を逃れて日本にたどり着いた女性が、故郷ルワンダの子供達のために学校を作る活動を始めた、その学校便りで紹介された言葉。

「パンとタマネギ、それに笑顔があれば十分だ」

アフガニスタン。迫害され日本に逃れてきながら、難民申請が認められず、アフガニスタンに送り返されそうになった青年の思い出とともに語られる言葉。

「立派な木が一本あれば、鳥が一万羽とまることができる」

ミャンマー。小さな村で子供たちの就学を援助し続ける親子の挑戦を紹介した言葉。