コーヒータイム -Learning Optimism-

本を読むということは、これまで自分のなかになかったものを取りこみ、育ててゆくこと。多読乱読、英語書や中国語書もときどき。

その働き方ムダですよ-コスパを高める仕事術(おちまさと著)

「ムダ」とはなにか著者ははっきり書いていないが、読み取るに「あるものごとにお金もしくは時間を投資したが、期待していたほどリターンを得られなかったとき、そのものごとはムダである」という意味らしい。一石二鳥、それどころか一石多鳥を狙うにはどうしたら良いか。著者は「自分マーケティングから始めるべき」としている。徹底した客観性とフラットな感情で、自分自身を冷徹なまでに俯瞰し、評価し、得意なことをもっと効率良くできるようにのばすことでムダを省く。

著者は"ムダな働き方9ヶ条"をまとめている。(1) 自分の軸がないムダ、(2) 人間関係を大切にしすぎるムダ、(3) "そこそこ"のムダ、(4) "しゃかりき"のムダ、(5) 仕事が1つ、のムダ、(6) 夢をかなえないムダ、(7) 良い企画が生み出せないムダ、(8) "ソーシャル下手"のムダ、(9) 実は、必要なムダ。並べてみると「ムダ」にゲシュタルト崩壊を起こしそうだ。

この中でもとくに大切なのは(1)だろう。著者によると、自分の軸を見つけるいい方法は、人間的な強み・弱みを整理し、自分を取り巻く環境、やりたいこと、そして積み上げてきたスキルを一度分解して再構築すること。それを客観的に人に見てもらうことだ。