コーヒータイム

日々読んだ本の感想。時々日常。

「人生ドラクエ化マニュアル」(JUNZO著)を読んだ

面白くて一気に読んだ。

「ゲームとは、目的を達成するための、ルールに基づいた、敵との楽しい闘い!」

から、

「人生を含むあらゆるものにゲームの三大要素(目的、ルール、敵)をブチこめばそれはゲーム化する」

という着想を得た著者による人生ゲーム化理論。

自分の人生なのだからこれらはすべて自分で設定しなければならないというわけで、人生の目的を自ら設定し(ワクワクすること、好きでたまらないこと、強烈に実現したいこと)、ルールに従い(発見するor活用するor作る必要がある)、敵との闘いを楽しんで、時にはどんな攻撃を繰り出してくるのかワクワクしつつ、得られる金や経験値を望む。(目的達成を阻む一切合切の障害が含まれる、面白いことに目的設定した瞬間に敵と難易度も自動生成される)

どれも重要だが楽しい。

例えばルールの発見。著者は「ゲームルールとゲームルールもどきを見分けなければならない。ゲームルールもどきは、支配力の強度や、例外の多さに着目することによって見分けることができる!」という。よい大学やよい会社に入れば幸せになれる、はそういう意味ではゲームルールもどきだ。

例えば経験値。ゲームでは勝った時のみ経験値が入る。ところが著者いわく人生では「敵と闘えば、勝っても負けても、さらには途中で逃げても、経験値増加」なのだ。ならば敵を避ける理由はなく、むしろ嬉々として闘いに行こうではないか。

 

さて、人生の中で最も強いルールはなにか?

答えは「人は必ず死ぬ。それがいつか事前に知ることはできない」だ。著者がゲーム風に言い換えたところのある日突然強制電源オフ、コンティニュー・再ゲーム不可だ。

この恐怖のゲームルールに、しかし人々はあまり注意を払っていないように見えると著者は言う。だがこのルールを活用することはできる。いつゲームオーバーになっても後悔しないように「今日の今、この瞬間の敵との闘いを楽しむこと、これを最優先する」である。

振り返れば私は、仕事では許される限りの状況において、自分が楽しめることを優先してこなしてきたように思う。楽しくないこと、私以外の誰かがやってもよさそうなことにはモチベーションが上がらず、成果も平凡だった。いつかどこかの本で読んだ「キャリアに入れたい仕事経験、あえて入れたくない仕事経験を選ぶことができる」というような言葉が頭に残っていたのも原因の一つだと思う。

だから経験したプロジェクトについて聞かれると「大変だったけど楽しめたよ」と答えられることも多い。一番自信をもってそう答えられるのが、仕事人生でも一二を争う難関プロジェクトなのだから面白い。

 

この本はドラクエ好きはもちろん、そうでない人も、人生について違うとらえ方をするためのヒントとして楽しく読めると思う。ドラクエ風コマンド選択画面がところどころに入っていて遊び心満載だから、それこそゲーム攻略本感覚で読んでみては。