コーヒータイム

18歳のわが子に読書をすすめるために、まずわたしが多読乱読しながらおすすめを探しています。英語書や中国語書もときどき。

スペシャリストが解説する Amazon Web Services 知っておきたい基礎知識 (佐々木大輔著)

 

 

インターネットや関連サービスが日進月歩の現代、どんなことができるようになっているのか知るために手にとった本。

Amazon Web Services (AWS)とは、Amazonが提供するクラウドサービスだ。システムに必要なハードウェア(サーバー本体、保管室など)と保守管理をAmazonが担い、クラウドサービス利用者は実際の運用部分だけを手がければいいようになっている。サービスはもちろん有料だが、利用状況に応じてデータベースの容量を増減させるなどど、必要な分だけを利用し、従量課金することができる。

AWSの特徴は3つだ。

 1. すべてのサービスはWeb API (Apprication Programming Interface)で利用できる。各種プログラミング言語AWSを操作できる。

 2. 信頼性とセキュリティが確保されている。

 3. 多種多様なフルマネージドサービスが提供されている。OSなど機能開発以外のことはAmazonが担うから、考える必要がない。

 

この本にある2015年現在、AWSのサービスはおおまかにインフラサービス(ネットワーク、データベースなど)とソフトウェア・プラットフォームサービスに分けられている。この本はそれを1つ1つ紹介し、どういう仕組みになっているのか、これまでのシステムにそのまま繋げて利用できるのか、などの面から説明する。説明はカタカナのコンピュータ用語ばかりだからややとっつきづらい。

AWSのサービスのうち、負荷が低い時期には低コストに抑え、負荷が高い瞬間だけ高パフォーマンスを発揮するようにできる「Amazon Route 53」と「Amazon CloudFront」がとても便利そうだ。必要なときに必要な分だけ。効率化としても素晴らしい。ログ分析やリアルタイムモニタリング用のサービスも提供されており、オンラインショップには重宝しそうだ。

また、数人レベルのスタートアップ企業で重宝しそうなオフィスのデスクトップ環境も用意されている。ユーザーの手元にあるコンピュータにはAWSへのアクセス機能があればいいから高性能は必要なく、在宅勤務も問題ない。すべての処理はAWS上で行うことができる。基本的な文書共有機能、メール機能なども提供されており、ライセンスが必要な商用アプリケーションもインストールできる。インターネットを利用しない起業などもはや考えられない時代だが、初期投資が抑えられ、初期設定の手間がはぶけて、ビジネスに集中できるすばらしいサービスだ。

目新しいのが、機械学習を提供する「Amazon Machine Learning」サービスだ。これをどのようにビジネスに利用するかは、まだまだ見当が必要だろう。