コーヒータイム -Learning Optimism-

本を読むということは、これまで自分のなかになかったものを取りこみ、育ててゆくこと。多読乱読、英語書や中国語書もときどき。

アメリカ人のネタ帳『4000 Decent Very Funny Jokes』

どのページを開いてもおもしろい英語のジョーク集。数行という短さゆえすぐに読めて、ふふっと笑える。

58.

First Soldier: "What made you go into the army?"

Second Soldier: "I had no wife and I loved war. What about you?"

First Soldier: "Well, I had a wife and loved peace!"

兵士1: どうして軍隊に入ったんだい?

兵士2: 妻がいないし戦争大好きなんだ。君は?

兵士1: うん、僕には妻がいて、平和を愛しているんだ!

平和主義の妻のために軍隊に入ったというほほえましい読み方もできるけれど、まあおそらく毎日妻とケンカして家庭が戦争状態なんでしょうね…。ジョークの中では結婚は墓場、妻は口うるさい、というのを笑いとばすものが数多い。以下もそのひとつ。

111.

“Liza, I cannot marry John. He does not believe in hell.”

“Don’t worry about that. You just marry him. He will start believing in hell soon after!”

「リザ、私ジョンと結婚できない。彼は地獄を信じていないのよ。」

「心配いらないよ。結婚なさいな。彼はすぐに地獄を信じるようになるから!」

リザの友達が、ジョンを「地獄を信じないから結婚できない」といっているのは、宗教心が薄く、キリスト教の世界観を信じないという意味だ。おそらく友達自身は信仰心厚く、夫となる人にも同じ信仰心をもってほしいのだろう。ところがリザはそれを知ってか知らずか、「結婚は墓場」だから結婚生活は地獄だって彼はすぐに思うようになる、という返しをしているのがユーモラス。

 

仕事もジョークのネタにされる。アメリカではおそらく弁護士関係のジョークが多いだろうが、そのほかにもさまざま。

96.

Editor: “Did you write this poem?”

Contributor: “Yes, every line of it.”

Editor: “Then I am glad to meet you, Mr. Edgar Allan Poe. I thought you were dead long ago!”

編集者: この詩はあなたが書いたのですか?

投稿者: そうだよ。どの行もね。

編集者: なら、あなたに会えて光栄です、エドガー・アラン・ポー様。あなたはずっと前に亡くなったと思っていましたよ!

要するに名作家エドガー・アラン・ポーの詩のパクリだったということ。編集者の皮肉たっぷりの返しがおみごと。


ふふっと笑えるジョークを読みながら、英語圏の文化事情にもふれられる本。午後のお茶受けにぴったり。気分が晴れない日の特効薬としてもどうぞ。