コーヒータイム -Learning Optimism-

本を読むということは、これまで自分のなかになかったものを取りこみ、育ててゆくこと。多読乱読、英語書や中国語書もときどき。

仕事はしょせん人生の一部、日本はしょせん世界の一部〜谷本真由美『世界のどこでも生きられる!―外籠もりのススメ』

久しぶりに読書時間をとった。

Twitter上でMay_Roma(谷本真由美)をフォローしてからかなり経つが、その中でも本書のもととなったCakesの連載「世界のどこでも生きられる」はとても気に入っている。最近だとハリーとメーガンのイギリス王室脱退事件を解説している記事がとても面白かった。女王様のコメントの建前と本音翻訳には爆笑した。

本書もMay_Romaさんが一貫して主張している「日本にはおかしなところがあると思えば英語を死ぬ気でやって国外に出て行けばいい」ということを解説しているのだけれど、先立つものはどこで生活するにしろ必要になるわけで、日本以外の先進国での就労状況や就職活動方法、職務採用などについて、歯に衣着せない語り口で紹介している。私などは「今の会社を離れる」「今住んでいる国を離れる」ことは、選択肢として常に持っているべきだと思うので、定期的にこういう本を読んでみて、日本以外のやり方を忘れないようにしたいし、なによりたとえが面白いので笑いたいときにも読んでみる。