コーヒータイム -Learning Optimism-

本を読むということは、これまで自分のなかになかったものを取りこみ、育ててゆくこと。多読乱読、英語書や中国語書もときどき。

2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

千年の黙 異本源氏物語 平安推理絵巻』(森谷明子著)

千年の黙 異本源氏物語 平安推理絵巻 (創元推理文庫) 作者: 森谷明子 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 2015/07/21 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 平安時代は、物語の舞台としてとても好きな時代だ。貴族間の恋のかけひき、季節の花に…

陰日向に咲く (劇団ひとり著)

軽いテイストの小説。5人の"陽に当たらない落ちこぼれ"の人生がほんの一点で交差する群像劇を、5篇の短編小説で書いている。あえて時系列をはっきりさせず、ちょっとしたヒントから読み取らせるのが、なぞなぞを解くようで面白い。 1篇目。主人公のサラリ…

【おすすめ】 『売上目標は立てるな! 20人までの組織をまとめるリアルマネジメント』(岩渕龍正著)を読んだ

売上目標は立てるな! 20人までの組織をまとめるリアルマネジメント 作者: 岩渕龍正 出版社/メーカー: CCCメディアハウス 発売日: 2013/10/11 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る タイトルがキャッチーだから、「トンデモ本?」と一瞬身構えてし…

いわゆる「当たり前の幸せ」を愚直に追い求めてしまうと、30歳サラリーマンは、年収1000万円でも破産します (小屋洋一著)

この本のメッセージは明快だ。 「今現在、みんなお金を使いすぎていますよ。 『自分は普通に暮らしている』と思っているあなたこそ、生活を改めないと、破産してしまいますよ」 著者がいう「普通の暮らし」とは、結婚して、子供を作り、家を買って、保険にも…

【おすすめ】『モチベーション革命 稼ぐために働きなくない世代の解体書』(尾原和啓著)を読んだ

モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書 (NewsPicks Book) 作者: 尾原和啓 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2017/09/27 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (1件) を見る この本を読んで、なぜ私が出世などの動機付けに興味がわかず…

栄光なき天才たち アベベ・ビギラ 円谷幸吉(森田信吾)

栄光なき天才たち1上 東京五輪の長距離走者――裸足の王者アベベ・ビギラと忍耐の男、円谷幸吉 作者: 森田信吾 出版社/メーカー: ゴマブックス株式会社 発売日: 2015/11/14 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 栄光なき天才たち1下 アベベ・ビギ…

ラッキーをつかみ取る技術 (小杉俊哉著)

前著『30代はキャリアの転機』が面白かったから、同じ著者の本を探して読んだ。 初版2005年だから前著とそんなには出版時期が離れていないが、この本では著者の勢いは随分抑えられていると感じた。前著は著者自身の経験談に集中して「これが言いたいんだ!」…

30代はキャリアの転機 (小杉俊哉著)

30代はキャリアの転機 (NextPublishing) 作者: 小杉俊哉 出版社/メーカー: クロスメディア・パブリッシング 発売日: 2016/05/12 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る この本は1998年出版の処女作『29歳はキャリアの転機』を再版したものであるが…

3年後、転職する人、起業する人、会社に残る人 (佐藤文男著)

著者はまだ転職が一般的でなかった90年代に転職と起業を両方経験している。今は人材紹介ビジネスを営み、転職希望者のサポートをしている。転職関連の本は毎年一冊ペースで10数冊出している。 これは私の持論だが、一人の著者が同一テーマで複数冊の本を書く…

ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則 (ジム・コリンズ、ジェリー・ポラス著)

ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則 作者: ジム・コリンズ,山岡洋一 出版社/メーカー: 日経BP社 発売日: 1995/09/26 メディア: 単行本 購入: 33人 クリック: 196回 この商品を含むブログ (276件) を見る 経営者だけではなく、従業員、さらに…

君の膵臓をたべたい (住野よる著)

映画にもなった大ヒット青春小説。近所の本屋で、山積みになった文庫本の前でエンドレスにプロモーション映像を流していたため、今でもヒロインの声をはっきりと思い出せる。が……今考えれば「君は嫌がるかもしれないけど、私はやっぱり、君の膵臓をたべたい…

脱・限界集落株式会社 (黒野伸一著)

『限界集落株式会社』の続き。止村経営が軌道に乗り、急激な成長はないものの持続的活況が見えてきたころ、麓に巨大ショッピングモールができる。東京の有名ブランド「マライア」が入り、アミューズメントパークやフードコートなども充実した総合エンターテ…

【おすすめ】『最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか』(ジェームズ・R・チャイルズ著)を読んだ

最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか 作者: ジェームズ R・チャイルズ,高橋健次 出版社/メーカー: 草思社 発売日: 2006/10/19 メディア: 単行本 購入: 7人 クリック: 231回 この商品を含むブログ (60件) を見る 読書ルールを変えることにした。これ…

もうひとつの京都 (アレックス・カー著)

もうひとつの京都 作者: アレックス・カー 出版社/メーカー: 世界文化社 発売日: 2016/09/17 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 10代の頃、京都に住んでいたことがある。盆地の中にある街だから、夏は暑く冬は寒かった。通学途中で毎日のように古…