コーヒータイム -Learning Optimism-

本を読むということは、これまで自分のなかになかったものを取りこみ、育ててゆくこと。多読乱読、英語書や中国語書もときどき。

2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

アルプスを越えろ!激走100マイル (鏑木毅著)

100マイル(約160km)、アップダウン累計9600m、3つの国家にまたがり、走行時間20時間以上。 狂気の沙汰にも思える世界一過酷なトレイルランニングコースがモンブランにある。ここに来るトレイルランナーは生半可な覚悟と実力ではスタートラインにすら立てず…

『TED 驚異のプレゼン 人を惹きつけ、心を動かす9つの法則』(カーマイン・ガロ著)を読んだ

本の紹介に入る前に、少しだけ自分の話を。 なぜ私はたくさん本を読もうと思ったのだろう? そう自分に問いかけてみたところ、とても古い記憶が浮かんできた。幼稚園の私が同じ組のお友達の真ん中に座り、本を読み聞かせている光景だ。 教育熱心な母親のおか…

『なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか? -小さな力で大きく動かす!システム思考の上手な使い方』(枝廣順子、小田理一郎著)を読んだ

「人は環境の奴隷である」「郷に入れば郷に従え」といったように、環境が個人の考えに影響することはさまざまなことわざに表現されるが、この本はそれを「システム」と表現して、「システム思考」によって、個人や状況によらない真の原因をみつけ、それを解…

『Makers -21世紀の産業革命』(クリス・アンダーソン著)を読んだ

本書はさまざまな実例をもってシンプルな現実を示してくれるーー発明家から起業家への道のりは、もう存在しないといえるほど縮まったということを。 ものづくり大国日本。ものづくりと言われて思い浮かぶのは、ドラマ「下町ロケット」に出てくるような、小さ…

”Manage Your Day-to-Day: Build Your Routine, Find Your Focus, and Sharpen Your Creative Mind" (by 99U)

本書は「意識的習慣づけ」のための本だ。英語としてはちょっと難しい文章が多かったが、意味が取れないほどではない、という感じ。 「意識的に」ということがキモだ。著者は冒頭でこう述べている。(日本語は意訳) Through our constant connectivity to each…

【おすすめ】『アイデア大全』(読書猿著)を読んだ

アイデア大全 作者:読書猿 発売日: 2017/01/22 メディア: 単行本(ソフトカバー) 実用書を読んでもやもやすることがよくある。「この方法に従うだけでうまくいくのならとっくにみんなうまくいっているはずなのに、実践はどうしてこんなに難しいのだろう」だ…

採用側のホンネを見抜く 超転職術(田畑晃子著)

本書のメッセージはこの一言に集約される。 重要なのは、企業とあなたの「価値観・マインドの一致」に加えて、求人背景である「課題」を解決できる「ビジネス筋力」があるかどうかなのです。 ビジネス筋力とは、これまでビジネスの実践を通して積み上げてき…

【おすすめ】"Leadership and Self-Deception: Getting out of the Box" (by The Arbinger Institute)

まさかの事態。前の投稿(2018/01/08)から5日も経過してしまった。3日で一冊読んで投稿するというルールを守れなかったことを猛反省。 なお「あれこれの事情があるから仕方なかった」という自己欺瞞の言いわけを粉砕してくるのが、以下の本である。 Leaders…

周梅森《我主沉浮》(テレビドラマ原作小説)

同じ作者の小説をもう一冊。こちらも原作は人気政治小説で、全35話でテレビドラマ化されている。 このドラマは2005年6月放映開始とやや古い。 ドラマ企画前の2004年4月、中国国家広播電影電視総局(中国大陸でのすべてのメディア放送内容を審査し、不適切な内…

周梅森《人民的名义》(テレビドラマ原作小説)

中国の人気連続テレビドラマをオンラインで見ており、時には原作小説を読んでいる(どちらも原文)。面白いものをこのブログでも紹介したいと思う。 私は現代中国書籍ではビジネス小説、テレビドラマ原作、テクノロジー関連を読む。それ以外のジャンルにはあま…

楽しいプロパガンダ (辻田真佐憲著)

「プロパガンダ」という単語を見ると思わず身構える。 著者がこの本の一番最初で述べているように、プロパガンダは 「政治的な意図に基づき、相手の思考や行動に(しばしば相手の意向を尊重せずして)影響を与えようとする組織的な宣伝活動」のことだ。それ…

ビジョナリー・カンパニー③ 衰退の五段階(ジェームズ・C・コリンズ著)

ビジョナリー・カンパニー3 衰退の五段階 作者:ジム・コリンズ 発売日: 2010/07/22 メディア: 単行本 ビジョナリー・カンパニーシリーズの第三冊。 タイトルにある通り、著者は企業衰退の枠組みを五段階に整理している。それぞれの段階でどのくらいの期間留…