コーヒータイム -Learning Optimism-

本を読むということは、これまで自分のなかになかったものを取りこみ、育ててゆくこと。多読乱読、英語書や中国語書もときどき。

2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

人間関係の泥沼、シリコンバレーへようこそ『サルたちの狂宴』

Chaos Monkeys: Obscene Fortune and Random Failure in Silicon Valley 作者: Antonio Garcia Martinez 出版社/メーカー: Harper Paperbacks 発売日: 2018/07/24 メディア: ペーパーバック この商品を含むブログを見る サルたちの狂宴 上 ーーシリコンバレ…

美味しいお刺身盛合せのような物語『県庁おもてなし課』

県庁観光振興部おもてなし課。高知県庁に実在する課である。 この小説は、おもてなし課に所属する主人公・掛水和貴と、掛水の誘いでおもてなし課に加わることになった明神多紀の淡い恋愛を中心に、おもてなし課が高知県観光を盛り上げようと悪戦苦闘する物語…

[昔読んだ本たち]ノンフィクション編

エボラ出血熱の恐怖を描いた傑作ノンフィクション『ホット・ゾーン』を読み返して、昔読んだノンフィクションについていろいろ思い出した。『ホット・ゾーン』を読んだときは、エボラ出血熱に感染した人間がどのように破壊されるのか、事細かく描写している…

教養ある英語を書くための必読書『Elements of Style 2017』

The Elements of Style 作者: William Strunk Jr 出版社/メーカー: Value Classic Reprints 発売日: 2016/09/19 メディア: ペーパーバック この商品を含むブログを見る Elements of Style 2017 (English Edition) 作者: Richard De A'Morelli 出版社/メーカ…

【おすすめ】なぜ人は失敗から学べないのか?『Black Box Thinking』

Black Box Thinking: Marginal Gains and the Secrets of High Performance 作者: Matthew Syed 出版社/メーカー: John Murray Publishers Ltd 発売日: 2016/04/07 メディア: ペーパーバック この商品を含むブログを見る 失敗の科学 失敗から学習する組織、…

秘密を守るために読む本『暗号技術のすべて』

ミステリー好き、小説好きであれば、本書の古典暗号の部分を読みながら「これ見たことある!」と嬉しくなると思う。文字を符号で置き換える手法はそのまんまシャーロック・ホームズの『踊る人形』だし、文字を別の文字に置き換えるのは『ダ・ビンチ・コード…