コーヒータイム -Learning Optimism-

本を読むということは、これまで自分のなかになかったものを取りこみ、育ててゆくこと。多読乱読、英語書や中国語書もときどき。

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

SF小説、謎解きミステリー、哲学的思考実験としてもすばらしい〜劉慈欣『三体』

三体 作者:劉 慈欣 発売日: 2019/07/04 メディア: Kindle版 三体Ⅱ 黒暗森林(上) 作者:劉 慈欣 発売日: 2020/06/18 メディア: Kindle版 三体Ⅱ 黒暗森林(下) 作者:劉 慈欣 発売日: 2020/06/18 メディア: Kindle版 わたしはめったにSFを読まないが、この話…

[昔読んだ本たち]コバルト文庫40年カタログ

コバルト文庫40年カタログ コバルト文庫創刊40年公式記録 (集英社学芸単行本) 作者:烏兎沼佳代 発売日: 2018/02/16 メディア: Kindle版 コバルト文庫。懐かしい。 中学校の図書館、地元の公立図書館、なぜかどちらもそこそこシリーズがそろっていた。氷室冴…

【おすすめ】アガサ・クリスティ版毒母〜《Absent in the Spring(春にして君を離れ)》

Absent in the Spring 作者:Christie, Agatha 発売日: 2017/06/15 メディア: ペーパーバック 春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) 作者:アガサ・クリスティー 発売日: 2004/04/16 メディア: 文庫 最近読んだ『毒母ですが、なにか』のイギリス…

タイトル泣かせ〜阿部智里『楽園の烏』

八咫烏シリーズの新刊が出ると知り、すぐに買おうかどうか迷ったけれど、結局買い、一気に読みきった。 本書は大人気和風ファンタジー〈八咫烏シリーズ〉の第二部第1巻。八咫烏とは人の姿形と鳥形を取ることができる〈神の御使〉。人間世界と幾つかの門で繋…