コーヒータイム -Learning Optimism-

本を読むということは、これまで自分のなかになかったものを取りこみ、育ててゆくこと。多読乱読、英語書や中国語書もときどき。

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

マルクスとエンゲルスの理想と現実〜マルクス、エンゲルス《共産党宣言》

ここ最近色々あって(ロシアとかロシアとか)、人間が世界情勢を理解するときの視点はもちろんその人の育った環境、受けた教育、積んだ人生経験などによってさまざまだけれど、もっとも基本となるいわゆるOperating System (OS, Windowsのようなもの)にあた…

メタバースに投資するには〜M. Bancroft “Metaverse Investing”

なぜこの本を読むことにしたか なぜわたしはこの本を読むために時間を使うのか。 ①世界の見方を根底からひっくり返す書物、 ②世界の見方の解像度をあげる書物、 ③好きだから読む書物 この本は②。最近トレンドになっている「メタバース」を投資対象という切り…

ビジネスパーソンの基礎教養〜山口周『武器になる哲学』

ふたたび哲学入門書。 前回の記事をおさらいすると、【哲学】とは「愛知」を意味する学問分野、または活動であるという見方をするならば、根源的には「知識欲に根ざす活動」である。近代までの哲学は形而上学と自然学(自然科学)を含んでいたが、19世紀以降…

珠玉の哲学名著をちょっとだけのぞいてみよう〜岡本祐一朗『哲学の名著50冊が1冊でざっと学べる』

【哲学】とは「愛知」を意味する学問分野、または活動であるという見方をするならば、根源的には「知識欲に根ざす活動」である。近代までの哲学は形而上学と自然学(自然科学)を含んでいたが、19世紀以降は自然科学が急発展して哲学から独立し、哲学は主に…

食わず嫌いをなおすために〜孔子《論語》

これまで断片的に《論語》を読んできたけれど、この辺りで腰をすえてじっくり読み通そうと決めた。論語の注釈書や解説書はそれこそいくらでも出ているけれど、読みやすい文庫版をいくつか比較してみた。 まず角川ソフィア文庫。初版は1959年。中国古典研究者…

中国に生まれ育った人々の思考や行動を理解するために〜武内義雄『中国思想史』

中国思想史 (講談社学術文庫) 作者:武内義雄,浅野裕一 講談社 Amazon なぜこの本を読むことにしたか なぜわたしはこの本を読むために時間を使うのか。 ①世界の見方を根底からひっくり返す書物、 ②世界の見方の解像度をあげる書物、 ③好きだから読む書物 この…