コーヒータイム -Learning Optimism-

18歳のわが子に読書をすすめるために、まずわたしが多読乱読しながらおすすめを探しています。英語書や中国語書もときどき。

技術・自然科学

【おすすめ】国際標準化という市場寡占の強力な武器〜原田節雄『実録交渉の達人』

実録・交渉の達人ーー国際標準化戦争秘録 作者:原田 節雄 日経BP Amazon なぜこの本を読むことにしたか なぜわたしはこの本を読むために時間を使うのか。 ①世界の見方を根底からひっくり返す書物、 ②世界の見方の解像度をあげる書物、 ③好きだから読む書物 …

【おすすめ】一流企業による市場寡占の武器〜原田節雄『世界市場を制覇する国際標準化戦略』

こういう言葉がある。金をもうけたければゲームのルールを遵守せよ、さらにもうけたければルールを破壊せよ、誰よりももうけたければルールを創造せよ。 本書でいう〈技術標準〉はまさにゲームルールであり、ゲームマスターになるための熾烈な戦が日々行われ…

ウイルスと人間のはるか昔からの関わり〜山内一也『新版 ウイルスと人間』

新版 ウイルスと人間 (岩波科学ライブラリー) 作者:山内 一也 岩波書店 Amazon なぜこの本を読むことにしたか なぜわたしはこの本を読むために時間を使うのか。 ①世界の見方を根底からひっくり返す書物、 ②世界の見方の解像度をあげる書物、 ③好きだから読む…

植物のひみつ〜稲垣栄洋『面白くて眠れなくなる植物学』

面白くて眠れなくなる植物学 作者:稲垣 栄洋 PHP研究所 Amazon なぜこの本を読むことにしたか なぜわたしはこの本を読むために時間を使うのか。 ①世界の見方を根底からひっくり返す書物、 ②世界の見方の解像度をあげる書物、 ③好きだから読む書物 この本は②…

わたしたちは正しかったのか常に考えよう〜峰宗太郎、山中浩之『新型コロナとワクチン わたしたちは正しかったのか』

新型コロナとワクチン わたしたちは正しかったのか 作者:峰 宗太郎,山中浩之 日経BP Amazon なぜこの本を読むことにしたか なぜわたしはこの本を読むために時間を使うのか。 ①世界の見方を根底からひっくり返す書物、 ②世界の見方の解像度をあげる書物、 ③好…

ありがとう、と言いたい〜木下喬弘『みんなで知ろう!新型コロナワクチンとHPVワクチンの大切な話』

みんなで知ろう! 新型コロナワクチンとHPVワクチンの大切な話 作者:木下 喬弘 ワニブックス Amazon なぜこの本を読むことにしたか なぜわたしはこの本を読むために時間を使うのか。 ①世界の見方を根底からひっくり返す書物、 ②世界の見方の解像度をあげる書…

【おすすめ】リアルな英国医療現場をさらけ出す傑作ノンフィクション〜A. Key “This is Going to Hurt”

This is Going to Hurt: Secret Diaries of a Junior Doctor (English Edition) 作者:Kay, Adam Picador Amazon すこし痛みますよ 作者:アダム・ケイ,佐藤由樹子 羊土社 Amazon なぜこの本を読むことにしたか なぜわたしはこの本を読むために時間を使うのか…

【おすすめ】ワクチン開発競争と政治の壮大な駆け引き〜メレディス・ワットマン『ワクチン・レース』

ワクチン・レース 作者:メレディス・ワッドマン,佐藤由樹子 羊土社 Amazon 本書は1964年から65年にかけてアメリカで起こった風疹の大流行と、その後に続く風疹ワクチン開発についてのノンフィクション。 風疹は感染症の一種で、発熱、発疹、リンパ節の腫れな…

新型コロナについて自分で考え始めるために〜峰宗太郎,山中浩之『新型コロナとワクチン 知らないと不都合な真実』

新型コロナとワクチン 知らないと不都合な真実 (日経プレミアシリーズ) 作者:峰宗太郎,山中浩之 発売日: 2020/12/09 メディア: Kindle版 とても楽しみにしていて、発売日当日早朝に電子書籍をポチった本。 本書は「日経ビジネス電子版」の「編集Yの 話が長…

想像力を求められる読書〜中村哲『アフガニスタンの診療所から』

米原万里さんの書評集『打ちのめされるようなすごい本』の中でとりあげられていた中村哲医師の著者『アフガニスタンの診療所から』は、ずいぶん前に買ってそのまま積読状態だったが、この機会にとうとう読んだ。 本書は中村医師の十数年にわたるパキスタン・…

生物種保護の試み自体が生物種を変える〜M.R.オコナー『絶滅できない動物たち』

人間の活動によってもたらされる環境破壊は無視できないものであり、なかでも生物種の絶滅は深刻な問題である。パンダもサイも虎も象も、ほうっておけばこの地球上から永遠に消え去ってしまう。だから人類はこれ以上生物が絶滅しないよう、保護しなければな…

【おすすめ】時間というものの神秘『The Order of Time』

The Order of Time 作者:Rovelli, Carlo 発売日: 2018/05/08 メディア: ハードカバー 【読む前と読んだあとで変わったこと】時間というもっとも身近でありながらもっとも謎めいた存在についての新しい視点をふんだんに提供し、知的好奇心を刺激しまくってく…

重さ100トンのキノコ『見えない巨人 微生物』

想像できるだろうか? 目に見えないながらもっとも種類が多い微生物の存在を。 1500年かかって重さ100トンまで成長したキノコの菌糸を。 深度10000メートルのマリアナ海溝の底に生きる細菌を。 本書はそんな微生物を、小さくて「見えない」けれども地球生物…

【おすすめ】死と税金のほかには、確実なものはなにもない『リスク・リテラシーが身につく統計的思考法』

リスク・リテラシーが身につく統計的思考法―初歩からベイズ推定まで (ハヤカワ文庫 NF 363 〈数理を愉しむ〉シリーズ) (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ) 作者:ゲルト・ギーゲレンツァー 発売日: 2010/02/10 メディア: 文庫 【読む前と読んだあとで変わ…

人間と自然との終わりなき戦い『土木と文明』

いつも参考にさせていただいているブログ「わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる」で紹介されたスゴ本『土木と文明』を読んでみた。 『土木と文明』はスゴ本: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる 現代日本において、土木は…

バッタを倒しにアフリカへ (前野ウルド浩太郎著)

バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書) 作者: 前野ウルド浩太郎 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2017/05/17 メディア: 新書 この商品を含むブログ (31件) を見る 面白いとネットで評判になっていたので読んでみたが、なるほどこれは強烈に印象に残る。開…

【おすすめ】『最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか』(ジェームズ・R・チャイルズ著)を読んだ

最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか 作者: ジェームズ R・チャイルズ,高橋健次 出版社/メーカー: 草思社 発売日: 2006/10/19 メディア: 単行本 購入: 7人 クリック: 231回 この商品を含むブログ (60件) を見る 読書ルールを変えることにした。これ…

毒 青酸カリからギンナンまで (船山信次著)

薬毒同源。毒は薬ともなり、薬は過ぎれば毒になる。 このテーマを考える時に思い出すエピソードがある。かつて大学時代に私は「夜回り先生」水谷修氏の講演会を聞く機会があった。その中で水谷氏は「アイ」という少女の話をしてくれた。夜の世界に堕ち、薬剤…

統計学の7原則-人びとが築いた知恵の支柱 (スティーブン・M・スティグラー著)

統計解析がむかしから苦手な私は最初の10ページですでにくじけそうになったが、とばしつつ読みすすめた。 だが専門的にすぎて、後半ではなにを言っていたのかほとんどわからなかった。かろうじて以下に書きとめたことが分かった。一番良く分かったのは、私は…

「ニセ医学」に騙されないために 危険な反医療論や健康法から身を守る! (NATROM著)

「ニセ医学」に騙されないために 危険な反医療論や治療法、健康法から身を守る! 作者: NATROM 出版社/メーカー: メタモル出版 発売日: 2014/06/25 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (36件) を見る 小学校に上がる前後、家庭医学関連の…

『これからデータ分析を始めたい人のための本』(工藤卓哉著)を読んだ

これからデータ分析を始めたい人のための本 作者: 工藤卓哉 出版社/メーカー: PHP研究所 発売日: 2014/12/05 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 「努力や勇気ある一歩を踏み出したとしても、目的や着地点への方向性がなければ(その努力や行動の…