コーヒータイム -Learning Optimism-

本を読むということは、これまで自分のなかになかったものを取りこみ、育ててゆくこと。多読乱読、英語書や中国語書もときどき。

ニュートレーダー×リッチトレーダー 完全プラス期待システム (スティーブ・バーンズ著)

昨日読んだ本の続編。こちらは投資家心理にスポットをあてている。

あらゆるトレーダーにとって最も危険な瞬間は、10%以上の投資資産が目減りし、即座にそれを取り戻したいと思う時だと著者はいう。口座残高が減ることによる心理的痛み、傷つけられた自信と自尊心、できるだけ早く挽回することで自信を取り戻したいというエゴ、どれもが冷静な判断を難しくする。もっと悪いのは「デカい取引で当てればこれまでの損失を取り戻せる」という考えにとりつかれることだ。そうなればもはやリスク判断度外視でどんどん危険な取引に手を出して、破滅への道を突き進むことになる。

…この続編は人工知能トレーダーを選ぶメリットのプレゼンテーションに思えた。すぐれた取引システムを設計出来たトレーダーにとって、心理的要素に突き動かされて取引システムから外れた取引をすることが最も危険だというのなら、その心配がないトレーダーを使えばよいのだから。