コーヒータイム -Learning Optimism-

本を読むということは、これまで自分のなかになかったものを取りこみ、育ててゆくこと。多読乱読、英語書や中国語書もときどき。

<英語読書チャレンジ 19 / 365> M. R. Kratter “A Beginner’s Guide to the Stock Market”

思いつきで英語の本365冊読破にチャレンジ。ページ数は最低100頁程度、ジャンルはなんでもOK、最後まできちんと読み通すのがルール。期限は2025年3月20日

本書は未邦訳(だと思う)。タイトルは直訳すれば『初心者のための株式市場ガイドブック』。

タイトルそのままのいわゆる初心者向け株式投資本。日本でもこの手の本はよく見かける。内容は初心者向けだからシンプルでよくまとまり、株式市場投資でよくでてくる英単語勉強にもよい。

著者はさまざまな投資手法を試してみて自分に合うものを見つけるのが良いというスタンス。株式市場の値動きのしくみを理解し、まずは無難なところからインデックスやETF(exchange-traded fund、上場投資信託)などから始めるという王道投資手法を紹介している。定期的に株式配当金(dividend)を得るのもよい。著者のおすすめはS&P500配当貴族指数(S&P500 Dividend Aristocrats Index)に連動する運用成果を目指す米国ETFであるNOBLであり、安定した配当金収入が見込める。

機関投資家(institutional players)である投資信託 ("mutual funds")、年金基金(pension)ヘッジファンドはだいたいのところ時価総額50億ドル以上の企業しか相手にしていないから、それより小さい企業は直接影響されることは少ない、という豆知識があちこちに散りばめられているのでなかなか面白いし、最後のところで「初心者はどうせ安値拾いも企業研究もできないんだからインデックス買え。個別株式は業界一位だけにしとけ、株価収益率が10未満の企業なぞどれだけ安かろうが論外だ。あと、悪いことはいわないから空売りレバレッジもするな」とドライに突き放すのも面白い。

株式投資ができるサイトにはさまざまあるが、著者のお気に入りはRobinhoodというサイト。また、株式値動きについてリアルタイムに表示しているサイトなども数多く紹介している。
Commission-free Stock Trading & Investing App | Robinhood

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