タイトルは著者が同僚に向けて書いたメモを想定しているそう。読み終わるのに一時間ちょっとという分量は、会議前に読むのにも悪くない。
ムダな会議が多すぎる。これが著者がこの本を書いたきっかけだ。そもそも会議とはどう意思決定するかを決める一番大切なツールであるべきものなのに、情報共有会議、定例会議、会議準備のための会議、何を話しあうかも曖昧なままとりあえず召集される会議…ときては、意思決定までたどり着けない。
こういう会議をやめるために著者は「モダンミーティング」を提唱する。
モダンミーティングは意思決定を導くためだけに開かれる。そのための「対立」と「協調」がモダンミーティングの目的である。会議で意思決定をするのではなく、すでにある意思決定を後押しする、対立や協調を通してさらに賢い意思決定をすることに、モダンミーティングの最大の特徴がある。そしてモダンミーティングでは、必ずやり遂げるためのアクションプランを創り出す。
これまで私が経験してきた会議で、このタイプにあてはまるのはとても少ない。それだけいい会議が少ない。来週頭にもただ召集されただけにしか思えない会議がある。せめて自分が会議を召集するときはモダンミーティングを念頭に置きたい。