コーヒータイム -Learning Optimism-

本を読むということは、これまで自分のなかになかったものを取りこみ、育ててゆくこと。多読乱読、英語書や中国語書もときどき。

2023-12-01から1ヶ月間の記事一覧

ギリシャ神話の元ネタはこの一冊〜オウィディウス《変身物語》

ノルウェー・ブック・クラブが選出した「世界最高の文学100冊」(原題:Bokkulubben World Library)の一冊。ギリシャ・ローマ神話集大成とされる数万行にのぼる叙事詩であり、およそ250もの〈変身〉物語が集められ、お互いに絡まり縒り合わさりながら、この…

20世紀アラブ文学の最高傑作〜サーレフ《北へ遷りゆく時》

ノルウェー・ブック・クラブが選出した「世界最高の文学100冊」(原題:Bokkulubben World Library)の一冊。原題はSeason of Migration to the North。スーダン出身の作家サーレフの代表作で、20世紀アラブ文学の最高傑作ともいわれる。邦訳としては、河出…

<英語読書チャレンジ 72 / 365> 留学生 (International Student) の現状と就職事情 (2)

英語の本365冊読破にチャレンジ。原則としてページ数は最低50頁程度、ジャンルはなんでもOK、最後まできちんと読み通すのがルール。期限は2027年10月。20,000単語以上(現地大卒程度)の語彙獲得と文章力獲得をめざします。今回は海外留学についてのテーマ読…

弥次さん喜多さんならぬ北さん喜多さん〜宮部みゆきが本所深川を舞台に贈るシリーズ物『きたきた捕物帖』他

日本語で読むなら歴史小説が好き。 中国語で読むなら社会派小説や企業小説が好き。 英語で読むならミステリーやファンタジーやSF。 差を生むのは予備知識の量である。小説は気軽に読みたいのにいちいち「当然のように名前が出てきたけど誰これ?」「誰と誰が…

日常の中にひそむ非日常〜宮部みゆき『ぼんぼん彩句』

宮部みゆきさんは『模倣犯』を読んで以来のファン。ご本人は「よく知らないものは書けない」と話しているらしいけれど、芸能人とか政治家とかはそれほど書かない一方、ふつうの人々のふつうの日常にひそむものを抉り出すのが戦慄するほど上手い。以前読んだ…

ローマ帝国建国神話〜ウェルギリウス《アエネーイス》

アエネーイス 上 (岩波文庫) 作者:ウェルギリウス 岩波書店 Amazon アエネーイス 下 (岩波文庫) 作者:ウェルギリウス 岩波書店 Amazon ノルウェー・ブック・クラブが選出した「世界最高の文学100冊」(原題:Bokkulubben World Library)の一冊。 https://ww…