コーヒータイム -Learning Optimism-

本を読むということは、これまで自分のなかになかったものを取りこみ、育ててゆくこと。多読乱読、英語書や中国語書もときどき。

2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

【おすすめ】一家に一冊、育児の百科事典『育児の百科』

定本 育児の百科〈上〉5カ月まで (岩波文庫) 作者:松田 道雄 発売日: 2007/12/14 メディア: 文庫 定本 育児の百科〈中〉5ヵ月から1歳6ヵ月まで (岩波文庫) 作者:松田 道雄 発売日: 2008/01/16 メディア: 文庫 定本 育児の百科〈下〉1歳6カ月から (岩波文庫) …

長いマラソンを走り抜けよう “Maximize Your Child’s Bilingual Ability”

Maximize Your Child's Bilingual Ability: Ideas and inspiration for even greater success and joy raising bilingual kids 作者: Adam Beck 出版社/メーカー: Bilingual Adventures 発売日: 2016/04/17 メディア: ペーパーバック この商品を含むブログを…

【おすすめ】子育ては、あわてず、あせらず、マイペース『子どもへのまなざし』

子どもへのまなざし (福音館の単行本) 作者: 佐々木正美,山脇百合子 出版社/メーカー: 福音館書店 発売日: 1998/07/10 メディア: 単行本 購入: 19人 クリック: 80回 この商品を含むブログ (81件) を見る 【読む前と読んだあとで変わったこと】 1歳半〜2歳…

親になったら起こる良いとは限らないこと『子育てのパラドックス』

子育てのパラドックスーー「親になること」は人生をどう変えるのか 作者: ジェニファー・シニア,高山真由美 出版社/メーカー: 英治出版 発売日: 2015/12/22 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 私はこういう「子育ては最上の喜び…

日々の暮らしの中からさっと書き留めた『無名仮名人名簿』

向田邦子さんのエッセイ集、第二弾。 『父の詫び状』は家庭事情が多かったが、このエッセイ集は、向田邦子さんが仕事をするようになってからのちょっとしたできごとを書いているものが多い。「昔はこうだったけれど、今はこうなった」系の話もちょくちょく出…

昭和のご家庭におじゃまします『父の詫び状』

初めて読んだ向田邦子さんの文章は「字のないはがき」というエッセイで、国語の教科書に載っていた。戦時中、集団疎開で東京を離れることになった、字が書けない妹に、父が自宅住所記入済みの葉書の束を渡して「元気なら、この葉書の裏に丸を書いて、一日一…

現代社会に生きる女性たちの危なっかしさをえぐり出す『依存症の女たち』

ノンフィクションライターの衿野未矢さんの著書は、何冊か読んだことがある。いずれも現代社会に生きる女性たちが抱える問題をとりあげている。文章はしっかりしていながら説教臭さがまるでなく、取材対象の女性たちへのこまやかな観察、いつわりのない関心…

中流家庭からの転落劇『下流の宴』

林真理子さんの『下流の宴』は、私にとって、時々読み返したくてたまらなくなる小説である。 とてもわかりやすい文章で、読んでいるとまるでドラマのようにワンシーンが思い浮かんでくる(実際にドラマ化もされている)。だけど、一皮まくると、「どろりとし…