コーヒータイム -Learning Optimism-

本を読むということは、これまで自分のなかになかったものを取りこみ、育ててゆくこと。多読乱読、英語書や中国語書もときどき。

[テーマ読書](未完 5 / 70)中国最高の現代小説70作品を読んでみた

2022年総集編。

2019年、中国政府が建国70周年を記念して、中華人民共和国最高の現代小説70作品を選出した。中国語を学ぶのによいし、政府がどのような価値観を推奨しているかを学ぶのにとてもよい。

目標は2030年までに全作読破。以下、選出された70タイトルとその作者。基本的に原文そのまま。邦訳があるものはそのタイトルも併記した。

 

1《風雲初記》


2《鉄道遊撃隊》


3《保衛延安》


4《三里湾》


5《紅日》


6《紅旗譜》


7《我們播種愛情》


8《山郷巨変》


9《林海雪原》


10《青春之歌》


11《苦菜花》


12《野火春風闘古城》


13《上海的早晨》


14《三家巷》


15《創業史》


16《紅岩》

未邦訳。1949年まで続いた第二次国共内戦(政権をめぐる国民党と共産党の内戦)の代表的な歴史小説。1961年に出版されてたちまちベストセラーとなった。作者らはその時期、共産党員として内戦に身を投じており、半自伝小説でもある。

舞台は1948年の重慶。当時政権をにぎっていたのは共産党と対立する国民党。迫害されていた共産党員たちが、新聞を地下出版する、国民党軍にゲリラ的襲撃をしかけるなどしてひそかに活動範囲を広めながら、国民党政府を打倒しようと地下活動するさまが主な内容。ちなみに軍事作戦は、小説終盤の集団脱獄をのぞいて正面切って描かれることはほぼなく、登場人物たちの会話や、捕らえられ監獄に収容された者の証言などとして間接的に語られる。

物語の半分近くは、当時重慶に実在していた政治犯監獄〈スラグ洞収容所〉〈白公館収容所〉を舞台にしているが、これは作者らが実際にそこに収監されており、集団脱獄にも加わったためである。

小説が書かれた動機は、監獄生活を通して知りあったすぐれた人々のこと、監獄内で繰り広げられていた政治闘争のことを後世に伝えるためである。共産党員たちは(寝返った者をのぞけば)英雄的存在として描かれ、共産党への忠誠心の深さ、どれほど心身を痛めつけられようとも理念をまげない心の強さ、大義のためなら己の生命をもかえりみない献身精神などが強調されている。一方、敵役となる国民党構成員は、政治犯を劣悪な監獄にとじこめて拷問や飢餓で虐待しながら、アメリカの政治顧問にはへこへこして取り入ろうとするなさけない姿として描かれる。

 

17《艶陽天》


18《大刀記》


19《万山紅遍》


20《東方》

 

21《青春万歳》


22《許茂和他的女児們》


23《冬天里的春天


24《沈重的翅膀》


25《黄河東流去》


26《蹉跎歳月》


27《新星》


28《鐘鼓楼》

 

29《平凡的世界》


30《第二個太陽》

 

31《紅高粱家族》

ブログ記事参照。

リアルな出来事に芸術的視点をまぶした印象派絵画のような小説〜莫言『赤い高粱』『続・赤い高粱』 - コーヒータイム -Learning Optimism-


32《雪城》

 

33《浴血罗霄》

 

34《穆斯林的葬儀》

 

35《九月寓言》

 

36《白鹿原》

 

37《長恨歌

 

38《馬橋詞典》

 

39《抉择》

 

40《草房子》

 

41《中国制造》

ブログ記事参照。

世紀末、中国長江沿いのある都市でのものがたり〜周梅森《中国製造》 - コーヒータイム -Learning Optimism-

 

42《尘埃落定》

 

43《突出重囲》

 

44《李自成》

 

45《歴史的天空》

 

46《亮剣》

 

47《茶人三部曲》

 

48《東蔵記》

 

49《雍正皇帝》

 

50《日出東方》

 

51《省委書記》

 

52《水乳大地》

 

53《狼図騰》

 

54《秦腔》

 

55《额尔古纳河右岸》

 

56《藏獒》

 

57《暗算》

 

58《笨花》

 

59《我的丁一之旅》

 

60《我是我的神》

 

61《三体》

ブログ記事参照。

SF小説、謎解きミステリー、哲学的思考実験としてもすばらしい〜劉慈欣『三体』 - コーヒータイム -Learning Optimism-

 

62《推拿》

 

63《湖光山色》

ブログ記事参照。

病めるときはそばにいたのに、健やかなるときはそばにいられなくなる〜周大新《湖光山色》 - コーヒータイム -Learning Optimism-

 

64《大江東去

 

65《天行者》

 

66《焦裕禄》

 

67《生命册》

 

68《繁花》

 

69《黄雀記》

 

70《装台》