コーヒータイム -Learning Optimism-

本を読むということは、これまで自分のなかになかったものを取りこみ、育ててゆくこと。多読乱読、英語書や中国語書もときどき。

2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

みずからの力で生き残れ『日本人の働き方の9割がヤバい件について』

本書の著者はめいろま(めいろま@May_Roma)の名前でツイッターのご意見番として名を馳せ、バックパッカー、国連職員、国際結婚などの豊富な海外体験をもとに「ここが変わらなければならないよ日本人」についてインターネットで発信し続けている。 わたしが…

食べるラー油ならぬ食べる文章『小林カツ代のお料理入門』

小林カツ代さんの本に出会ったのはかなり昔だ。最初に読んだ本のタイトルももう思い出せない。けれど「小林カツ代さんは美味しい文章を書くひと」ということはずっと記憶にあった。 なんというのか、お料理について書いたエッセイを読んでいると、まるで本当…

国家に潰されるということ『A3』

A3 上 (集英社文庫) 作者: 森達也 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2014/11/07 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る A3 下 (集英社文庫) 作者: 森達也 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2012/12/14 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 1回 こ…

想像の中のアメリカ留学『英語の授業では教えてくれない自分を変える英語』

本書は15歳の中学生・峰岸陸がアメリカ留学してからハーバード・ビジネス・スクールに入るまでの物語形式で、物語を通して、日本とアメリカの文化的違いを説明しようとしている。ところどころで会話文として英語が登場しており、章末に役に立つ表現をまとめ…

イギリス人だって空気を読みまくる『イギリス英語は落とし穴だらけ』

めちゃくちゃ面白い。イギリス英語がものすごく空気や行間を読む、ある意味日本語に似た言語だとわかる。 たとえばこれ。 (英)I hear what you say. (訳)君の言うことは耳に入れておくよ。 (真の意味)一応礼儀として聞いておくけど、僕の意見は君とは…

フジテレビ買収を決めた信念『生涯投資家』

ライブドアによるフジテレビ買収がニュースになった頃、わたしはまだ経済にも投資にもあまり興味がなく、フジテレビ買収のなにが問題なのか良くわからなかった。それに絡んで村上ファンドの名前が出てきたときも、インサイダー取引があったらしいくらいの認…

ここがおかしいよ日本社会『発達障害の僕が「食える人」に変わったすごい仕事術』

発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術 作者: 借金玉 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2018/05/25 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る わたしがインターネット上で借金玉という名前を知ったのは、ニューアキンドセンターへ…

【おすすめ】IT時代の軍事技術競争に負けるとなにが起こるか『Army of None』

【読む前と読んだあとで変わったこと】 新しい視点を身につけるために読む本。日本ではあまり取り上げられることがない、軍事技術発展という視点からIT技術を見るようになった。 かのビル・ゲイツがブログでAI・機械学習関係の必読書と絶賛していると聞き、…

【おすすめ】日本の未来予想図『Chavs: the Demonization of the Working Class』

Chavs: The Demonization of the Working Class 作者: Owen Jones 出版社/メーカー: Verso 発売日: 2016/04/26 メディア: ペーパーバック この商品を含むブログを見る 【読む前と読んだあとで変わったこと】 イギリスのニュース(主にBBC)、イギリスの福祉…