コーヒータイム -Learning Optimism-

18歳のわが子に読書をすすめるために、まずわたしが多読乱読しながらおすすめを探しています。英語書や中国語書もときどき。

ノンフィクション

<英語読書チャレンジ 36 / 365> M. Lewis “The Premonition: A Pandemic Story”(邦訳タイトル『最悪の予感 パンデミックとの戦い』)

英語の本365冊読破にチャレンジ。原則としてページ数は最低100頁程度、ジャンルはなんでもOK、最後まできちんと読み通すのがルール。期限は2025年3月20日。 本書は新型コロナウイルスのパンデミックにより広く読まれた。邦訳タイトルは『最悪の予感 パンデミ…

【おすすめ】ウクライナ紛争の今こそ読む〜スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ《戦争は女の顔をしていない》

戦争は女の顔をしていない (岩波現代文庫) 作者:スヴェトラーナ アレクシエーヴィチ 岩波書店 Amazon なぜこの本を読むことにしたか なぜわたしはこの本を読むために時間を使うのか。 ①世界の見方を根底からひっくり返す書物、 ②世界の見方の解像度をあげる…

【おすすめ】新米獣医のあたふた奮闘記〜J. Herriot “All Creatures Great and Small”

All Creatures Great and Small (English Edition) 作者:Herriot, James Open Road Media Amazon ヘリオット先生奮戦記 上 (ハヤカワ文庫 NF 76) 作者:ジェームズ・ヘリオット 早川書房 Amazon ヘリオット先生奮戦記 下 (ハヤカワ文庫 NF 77) 作者:ジェーム…

人生を切り開くために〜ハリエット・アン・ジェイコブズ『ある奴隷少女に起こった出来事』

本に出会うこともまた物語だというけれど、この本を買ったのはほんとうに偶然だった。 ふだん行かないスーパーに買い物に行こうと思い立ち、スーパーの横にある個人経営の小さな書店がたまたま目に入り、なんとなくふらりと入って、なんとはなしに何か買わな…

【おすすめ】香港社会を理解するためのベストノンフィクション〜星野博美『転がる香港に苔は生えない』

転がる香港に苔は生えない (文春文庫) 作者:星野博美 文藝春秋 Amazon 1997年7月1日、香港は99年間の植民地支配を終え、中国に返還された。この本は、香港返還前後の2年間を香港の庶民にまじって暮らし、香港に生きる「香港ではごく普通の」人々の日常、仕…

わたしは声をあげ、コミュニティを飛び出した。あなたは?〜デボラ・フェルドマン『アンオーソドックス』

アンオーソドックス (&books) 作者:デボラ・フェルドマン 発売日: 2021/03/05 メディア: Kindle版 独特の価値観というものはどのコミュニティにもある。これに従わない者はコミュニティの一員ではない、というものも多かれ少なかれ。たとえばアメリカでは自…

冷戦下のソビエト学校から〜米原万里『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』

おそらく、冷戦時代のヨーロッパの共産主義陣営、そこで暮らす共産党員たちの子どもの喜怒哀楽や運命を、同級生の視線からノンフィクションにまとめた本はほかにないのではないだろうか。 著者の米原万里氏は日本共産党の幹部を父親にもち、父親のチェコスロ…

忘れ去られたアメリカ『ヒルビリー・エレジー』

Hillbilly Elegy: A Memoir of a Family and Culture in Crisis 作者: J. D. Vance 出版社/メーカー: William Collins 発売日: 2016/08/06 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る ヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち 作…

大手企業のリストラを実況中継『リストラなう!』

2010年3月上旬、某大手出版社が「早期退職優遇措置」(いわゆるリストラ)を発表した。そんな中早々に退職を決めた「たぬきち」が、退職まてまの2ヶ月をブログで実況してゆく。それをまとめたのが本書だ。 主人公(?)のブロガー「たぬきち」は45歳、男、営…

カンボジアで出会いたい100人 (西村清志郎著)

カンボジアで10年間住んだ著者が、カンボジアでお世話になった在住日本人、出会ったさまざまな魅力的な日本人を紹介した一冊。大雑把にいえば、プノンペン編、シェムリアップ編などに分かれており、首都プノンペンでは大使館・外務省関係者などが政治的背景…

私はこうして受付からCEOになった (カーリー・フィオリーナ著)

著者はロースクール中退後、小さな不動産会社の受付からキャリアをスタートさせ、AT&T、そこから分社化されたルーセントを経て、ヒューレット・パッカード(HP)のCEOに着任し、やがて会社買収の件で創業者一族と対立し、ついには取締役会の決議により解雇され…

栄光なき天才たち アベベ・ビギラ 円谷幸吉(森田信吾)

栄光なき天才たち1上 東京五輪の長距離走者――裸足の王者アベベ・ビギラと忍耐の男、円谷幸吉 作者: 森田信吾 出版社/メーカー: ゴマブックス株式会社 発売日: 2015/11/14 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 栄光なき天才たち1下 アベベ・ビギ…

潜行 -地下アイドルの人に言えない生活 (姫乃たま著)

最初に姫乃たまという名前に触れたときのことは、覚えていない。私はアイドルにあまり興味がない方で、AKB48全盛時代でさえ神7の名前をすべて言えなかったほどだ。その私が地下アイドルに興味を持ちはじめたのは、ひとえに姫乃たまに興味をもったからだと思…

私がホストに墜ちたワケ ー 愛はお金で買えますか? (さな著)

坂口杏里がホストにはまったあげく恐喝未遂で逮捕された、というニュースが一時期騒がれていた。もし坂口杏里が日記でもつけていたら、この本に似た内容になったかもしれない。ラストは違ったけれど。 プロローグを見た瞬間、「あ、これダメなやつだ」と分か…

金正日の料理人 (藤本健二著)

著者は1982年に北朝鮮に渡り、最初は寿司店で、次は金正日専属料理人として腕をふるった。 仕事柄、著者が見るのは金正日の食事風景やその前後のプライベートな光景が多い。金正日はマグロが好きで、味覚が鋭く、美味なものを聞けばすぐに食べてみたいと言い…

仕事休んでうつ地獄に行ってきた (丸岡いずみ著)

読みやすく一気に最後まで読んだ。 北海道文化放送からキャリアをスタートさせた著者は、キャスターとして全力疾走してきて、ある日「ポキンと折れた」。恐ろしいマイナス思考、食べられない、眠れない。だが故郷に戻り、薬を飲み始めたらしだいによくなった…