読書感想
……言葉もない。 読み始めれば止まらず、ほぼ徹夜で読み終えた。 私はふだんあまりミステリーを読まないのだが、これは刺さった。葉真中顕『ロスト・ケア』『絶叫』と同系統の社会派ミステリー小説。テーマは生活保護受給者たちの声なき叫び。 あらすじを簡単…
なぜこの本を読むことにしたか トマ・ピケティ《21世紀の資本》の解説書で、《21世紀の資本》は膨大なデータの分析によりノーベル経済学賞を受賞した経済学者の理論をひっくり返した点で画期的であったとあるのを読んだ。これがきっかけでいま参照されている…
なぜこの本を読むことにしたか トマ・ピケティの《21世紀の資本》を読みたいとずっと思っていたが、経済学を学んだわけでもない私が、分厚い経済専門書をいきなり読み始めれば挫折しかねないため、まずざっくり概要をつかんでから本丸にとりかかりたいと思っ…
なぜこの本を読むことにしたか 投資商品のうちとくに興味をもっているETF(Exchange Traded Fund/証券取引所で売買される投資信託)についてもっと知るために読んだ。 本書の位置付け ETFについての基礎知識をまとめた初心者向け投資本。本文中に記載の内容…
なぜこの本を読むことにしたか 「世界ニュース」「経済」「投資」「お金」をメインテーマとする人気YouTuber・高橋ダンさんの著書。私は投資商品のうちとくにETFに興味をもっており、いろいろ見ているうちにたまたま本書をみつけた。 本書の位置付け お金を…
賢明なる投資家 ウィザード・ブックシリーズ10 パンローリング株式会社 Amazon なぜこの本を読むことにしたか なぜわたしはこの本を読むために時間を使うのか。 ①世界の見方を根底からひっくり返す書物、 ②世界の見方の解像度をあげる書物、 ③好きだから読む…
証券分析 作者:ベンジャミン・グレアム,デビッド・L・ドッド パンローリング株式会社 Amazon なぜこの本を読むことにしたか なぜわたしはこの本を読むために時間を使うのか。 ①世界の見方を根底からひっくり返す書物、 ②世界の見方の解像度をあげる書物、 ③…
ウォール街のランダム・ウォーカー<原著第12版> 株式投資の不滅の真理 (日本経済新聞出版) 作者:バートン・マルキール 日経BP Amazon なぜこの本を読むことにしたか なぜわたしはこの本を読むために時間を使うのか。 ①世界の見方を根底からひっくり返す書物…
MarketHack流 世界一わかりやすい米国式投資の技法 作者:広瀬 隆雄 東洋経済新報社 Amazon なぜこの本を読むことにしたか なぜわたしはこの本を読むために時間を使うのか。 ①世界の見方を根底からひっくり返す書物、 ②世界の見方の解像度をあげる…
Ecclesiastes 1:9 - quid est quod fuit ipsum quod futurum est quid est quod factum est ipsum quod fiendum est What has been will be again, what has been done, will be done again; there is nothing new under the sun. (Ecclesiastes 1:9)先にあ…
トルコのもう一つの顔 (中公新書) 作者:小島剛一 中央公論新社 Amazon なぜこの本を読むことにしたか F爺こと小島剛一さんのことを知ったのは、フランスのサッカー選手の侮蔑的発言をめぐってTwitter上でひろゆき氏と舌戦を繰り広げているのを読んだのがきっ…
カラー版 王室外交物語~紀元前14世紀から現代まで~ (光文社新書) 作者:君塚 直隆 光文社 Amazon なぜこの本を読むことにしたか イギリス王室のハリー王子とメーガン妃の王室離脱騒動といい、日本皇室の眞子さまの結婚騒動といい、21世紀に入ってから、君主…
This is Going to Hurt: Secret Diaries of a Junior Doctor (English Edition) 作者:Kay, Adam Picador Amazon すこし痛みますよ 作者:アダム・ケイ,佐藤由樹子 羊土社 Amazon なぜこの本を読むことにしたか なぜわたしはこの本を読むために時間を使うのか…
問題解決大全 作者:読書猿 フォレスト出版 Amazon なぜこの本を読むことにしたか 《独学大全》の項で、学ぶのはなぜ自分自身が生きづらいのか知るためだと書いたが、まさにそれにうってつけのお道具箱が《問題解決大全》。これもそこそこ分厚い鈍器本だが、…
インターネットの知の巨人、読書猿さんが書いた3冊の本《独学大全》《問題解決大全》《アイデア大全》を一気読み。このうち《アイデア大全》は一度読んだことがあるが、この機会に再読。 【おすすめ】『アイデア大全』(読書猿著)を読んだ - コーヒータイム …
決算書がスラスラわかる財務3表一体理解法 (朝日新書) 作者:國貞 克則 朝日新聞出版 Amazon なぜこの本を読むことにしたか なぜわたしはこの本を読むために時間を使うのか。 ①世界の見方を根底からひっくり返す書物、 ②世界の見方の解像度をあげる書物、 ③好…
書店で余華(ユイ・ホア)の代表作のひとつ『兄弟』が復刊されているのを見かけた。我が家の本棚にもかなり前に買った『兄弟』があるけれど、積読状態だったため、この機に読んでみた。 ノーベル文学賞受賞作家である莫言(モー・イエン/ばく・げん)が心理…
莫言(ばく・げん/モー・イエン)は2012年にノーベル文学賞を受賞した中国人作家。幼少期は1500万~4000万の餓死者が出たとされる大躍進期(*1)にあたり、その後文化大革命(*2) を経験する。この経験が彼の創作の原動力となっている。ノーベル文学賞を受賞し…
ワクチン・レース 作者:メレディス・ワッドマン,佐藤由樹子 羊土社 Amazon 本書は1964年から65年にかけてアメリカで起こった風疹の大流行と、その後に続く風疹ワクチン開発についてのノンフィクション。 風疹は感染症の一種で、発熱、発疹、リンパ節の腫れな…
なぜわたしはこの本を読むために時間を使うのか。 ①世界の見方を根底からひっくり返す書物、 ②世界の見方の解像度をあげる書物、 ③好きだから読む書物 この本は②。米ニューヨーク・タイムズで金融と企業合併を専門とする敏腕記者が、約500時間のインタビュー…
コロナ禍のさなか、Twitterで積極的に情報発信したり、ワクチン接種出来るところを紹介したりと、精力的に活動している知念実希人先生を知った。小学館が出した、コロナに関する不適切な雑誌記事をきっかけに小説作品を引き上げるという、医師としての矜持、…
みにろま君とサバイバル 世界の子どもと教育の実態を日本人は何も知らない (集英社学芸単行本) 作者:谷本真由美 集英社 Amazon イギリス在住、IT業界で働く谷本真由美さん(めいろま@May_Roma)のツイートはいつも興味深く読んでいる。基本的にビジネス環境…
700ページ近くある分厚い本で、読み通せるのか不安だったけれど、いざ読み始めたら「めちゃ面白いんだけど!?」と、するする読めた。 内容はタイトルそのままで、金融機関や金融活動の現代史を国家別に紹介している。各国の金融制度の成り立ちをみていくと…
最近不動産購入や不動産投資の話題にふれることが多くなってきたため、勉強するために読んだ。不動産価格鑑定の基礎事項から租税までしっかりおさえていて、かゆいところに手がとどく一冊。最初に不動産市場のサイクルについて述べてから、一般的な価格評価…
戦争と平和(一)(新潮文庫) 作者:トルストイ 発売日: 2017/01/27 メディア: Kindle版 戦争と平和(二)(新潮文庫) 作者:トルストイ 発売日: 2017/01/27 メディア: Kindle版 戦争と平和(三) (新潮文庫) 作者:トルストイ メディア: 文庫 戦争と平和(四)…
NISA (Nippon Individual Savings Account) =少額投資非課税制度は、イギリスのISA (Individual Savings Account) 制度を模範としている。上場株式・公募株式投資信託等への一定額の投資から得られる配当金や譲渡益(すなわち株式や信託を売却したときの利…
久しぶりに《資治通鑑》を読むのは、「国が滅ぶ」のはどんなときだと考える機会があったためだ。 中国の歴史書ほどこの問いにふさわしい参考資料はない。数千年もの間、幾多の王朝が栄え、滅びていったことを、漢字という一種類の文字、《史記》に始まる一貫…
わたしは、日本に生まれた人々は、生涯に一度は大陸に行くべきだと考えている。 わたしはユーラシア大陸(中国)と北米大陸(カナダ)を旅した。桂林の山水画そのもののような景観の中、どれほど川下りしてもいっこうに河口は見えず、ロッキー山脈沿いに何時…
エネルギーについて学ぶための本。 Energy and Civilization: A History (The MIT Press) 作者:Smil, Vaclav The MIT Press Amazon エネルギーの人類史 上 作者:バーツラフ・シュミル 青土社 Amazon エネルギーの人類史 下 作者:バーツラフ・シュミル 青土社…
エネルギーについて学ぶための本。 なぜわたしはこの本を読むために時間を使うのか。 ①世界の見方を根底からひっくり返す書物、 ②世界の見方の解像度をあげる書物、 ③好きだから読む書物 この本は②。産業活動と現代社会生活に直結するエネルギーの世界情勢、…